口臭というと、加齢に伴って発生するというイメージが強いため、子供にあったらまずいのではないか、と心配される親御さんもいらっしゃいます。確かに、年をとるごとに唾液腺の機能が低下したり、ストレスがかかることが多くなったりしますので、口臭は増加しますが、実は小学生くらいの子供にも口臭は発生します。
子供なのに口臭があるけど大丈夫?
子供に口臭が発生するケースはそれほど珍しくありません。大人と比べて、唾液腺の機能が活発だったり、社会的ストレスが少なかったりするので、誰もが口臭を持っているわけではありませんが、子供ならではのリスク因子も多々あるといえます。
子供に口臭が発生する原因
不十分なオーラルケア
小学生くらいになると、歯磨きを全て子供に任せる家庭が多いことかと思います。けれども、それくらいの年代ではまだ歯磨きの重要性をきちんと理解しているケースも少なく、オーラルケア全般が不十分になっていることも珍しくありません。その結果、口腔衛生状態が悪くなり、口臭が発生します。
口呼吸による口腔乾燥
小学生には、日頃からお口をポカンとあけている子供がいますが、これは口呼吸をしている証拠で、口腔内が慢性的に乾燥していることが予想されます。口腔乾燥は口臭の原因となりますので、早急に鼻呼吸へと移行する必要があります。
咀嚼回数が少ない
食事の際に噛む回数が少ないと、唾液の分泌が促進されないだけでなく、咀嚼筋の発育にも悪影響が出るため、口臭が発生しやすい下地ができてしまいます。
体調不良による免疫力低下
小学生は、風邪などの感染症にかかることが多いです。また、発育途上にあることも関係、体調がなかなか安定しないので、免疫力が極端に下がることがあります。免疫力が低下すると、細菌への感染が容易に起こったり、唾液の分泌が低下したりしますので、口臭の発生原因となります。
解決法は口臭外来の受診
子供の口臭は、大人以上にそのコントロールが難しくなっていますので、口臭外来を受診して専門家のアドバイスを受けましょう。必要に応じて治療も行ってくれます。
まとめ
子供にも口臭は存在し、その原因も多岐に渡ります。とくに小学生の時期というのは、口臭と発育との関連が深いため、放置するとその後の人生にも大きな影響を与えることがありますので、口臭外来を受診して、早めに対処しておくことをお勧めします。