日本歯科医師会の統計データによると、日本人の約8割が口臭を気にした経験があることがわかります。8割というと、ほとんどの日本人ということができますよね。口臭に悩んだ経験のある人がこれだけ多いことに驚愕することかと思いますが、逆にいえば、誰しもが悩むことなので、そこまで深刻になりすぎるのもあまり良くないともいえます。

女性の方が気にする

口臭を気にする割合は、女性の方が多くなっています。元々女性は、臭いに敏感な傾向が強いですから、口臭を気にしやすいというのも理解できます。

「口臭に悩む」には2つの意味がある

「口臭に悩む」というと、自分自身の口臭が気になることを意味しますが、もうひとつの解釈があります。それは「他人の口臭に悩む」という意味です。実際、日本歯科医師会のとったアンケートでは、配偶者や会社の上司などの身近な存在の口臭に悩んでいる女性が多かったのです。ですから、8割の日本人が口臭に悩んでいるというのは、なにも自分自身の口臭に悩まされている人だけでなく、身の回りの人の口臭に悩まされている人も少なくないといえます。

加齢による変化

口臭は、年をとるほどきつくなっていきます。それは唾液の分泌量が低下することなどに由来するため、ある程度仕方のないことといえるでしょう。けれども、注目すべきは男女で異なる口臭へのスタンスです。加齢によって口臭は強まっていくのですが、男性はその過程で段々と自分の息のニオイに無頓着になるのです。逆に女性はどんどん敏感になっていきます。こうした傾向がスメハラなどの問題を大きくしているのでしょう。

口臭を気にしなくなったら終わり?

口臭を気にする日本人は非常に多いですが、口臭を気にしなくなったら、ある意味で終わりといえます。なぜなら、口臭というのは自分だけの問題ではなく、周りの人にも何らかの影響を及ぼすからです。例えば配偶者や会社の上司など、非常に身近で日常的に接する人が強い口臭を持っていたら、スメルハラスメントへと発展していきます。そういう意味では、ある程度口臭を気にするというのは、特別悪いことではないといえます。ただし、気にしすぎるとそれはそれで別の問題を生んでしまいますので注意しましょう。

まとめ

臭いに対する感じ方は人それぞれですので、口臭に悩むことを否定することはあまり良くないといえます。また、周りの人を自分の口臭で悩ませてしまうことも良いこととはいえませんので、適度に自分の口臭と向き合っていくことが大切といえます。