口臭が気になっている人は、お口の中に銀歯や差し歯があるかどうか確認してみてください。もしかしたら、銀歯や差し歯が悪臭を放つ原因になっているかもしれません。ここでは銀歯や差し歯が口臭の原因となる理由について詳しく解説します。
銀歯の下に虫歯が再発！
銀歯や差し歯というのは、時間が経つにつれて材料自体が劣化していきます。その結果、歯と銀歯の間に隙間ができて、虫歯菌が入るこむことがあるのです。一見すると、異常は見られないのですが、実は銀歯の下で虫歯が再発し、気づかぬうちに進行しているケースも珍しくはありません。
虫歯から腐敗臭が漂う
虫歯菌は、砂糖などを分解する過程で、ニオイの物質を作り出します。特に、銀歯の下で進行している虫歯は腐敗臭が強く、口臭の原因となりやすいため注意しましょう。
銀歯は汚れがたまりやすい
銀歯や差し歯は、使っていく中で表面に無数の傷が生じます。その傷にプラークや歯石がたまりやすくなっているので、口臭の原因となり得ます。ですから、銀歯や差し歯は、天然の歯よりも丁寧なブラッシングが必要となります。
銀歯が原因の口臭治療
口臭の原因が銀歯にあるのなら、対策は比較的簡単です。まず予防的な処置ですが、銀歯や差し歯のセルフケアを徹底し、ニオイの元となるプラークや歯石の沈着を防止しましょう。既に、銀歯や差し歯の下に虫歯が再発してしまっているケースでは、これらの補綴物を作り直す必要が出てきます。具体的には、装着している銀歯や差し歯を外し、虫歯になっている歯質を削ります。その上で、新しい補綴物を作って装着します。これでニオイの原因は根本から取り除かれることとなります。
銀歯が原因で歯周病になることも！？
差し歯は、歯にすっぽりと被せる補綴装置なので、歯茎と直接触れています。そうした歯茎との境目に歯垢や歯石がたまると、歯肉炎を引き起こしやすくなります。いわゆる歯周病と呼ばれるものですね。歯周病も病的口臭の主な原因となっていますので、差し歯のケアをきちんと行うことは、なおさら重要であるといえるでしょう。
まとめ
「最近口臭がきになってきたな」と思ったら、まずお口の中をチェックしてください。装着してから数年経過した銀歯や差し歯は、口臭の原因になりやすいです。また、差し歯などが原因となって歯周病を発症している可能性もありますので、歯茎のチェックもお忘れなく。自分で判断できないと思ったら、医療機関を受診しましょう。
