口臭と唾液の分泌量には密接なつながりがあります。唾液の分泌量が減れば減るほど、口臭は発生しやすくなりますので、自分自身の唾液分泌量が正常であるかを知っておくことも大切です。ここではそんな唾液量と口臭の関わりについて、様々な角度から解説します。

唾液の分泌について

唾液というのは、主に食事の際に分泌されるものですよね。美味しいものを口に入れた時や、それを咀嚼する過程で、唾液がどんどん分泌されていきます。そうした唾液の分泌があるからこそ、私たちは食べ物を美味しく食べ、それを胃へと流し込むことができるのです。

唾液の分泌は安静時にも起こっている

唾液分泌は、食事中だけに起こるものではありません。口を閉じて、何をしていない時でも、唾液は適量分泌され、口腔内の湿度を保ってくれているのです。これ安静時唾液と言います。

唾液量が減るとどうなるの?

唾液の分泌量が減ると、口腔内は乾燥します。最近ではドライマウスという症状が広く知られるようになりましたが、口腔乾燥になると様々なトラブルを引き起こすため、あまり良い状態とはいえません。そのトラブルの代表が口臭です。唾液量が減ると、口臭がきつくなる傾向にあります。

なぜ口臭がきつくなるのか?

唾液量が減って口臭がきつくなるのは、口腔内細菌が繁殖しやすくなるためです。唾液には抗菌作用や殺菌作用がありますので、お口の中が唾液で満たされていれば、そう簡単に細菌も繁殖することができなくなります。それが唾液分泌の減少によって唾液量も減ると、細菌が繁殖し、口臭の原因となる物質も増えるようになります。

唾液量を減らさない方法

唾液量の減少が見られたら、まずその原因を突き止める必要があります。加齢によるものであれば、唾液腺の機能が低下していますので、唾液腺マッサージや食事の際によく噛むなどして、できるだけ唾液腺を刺激するようにしましょう。口呼吸による口腔乾燥であれば、唾液の分泌量そのものは減っていないことが多く、鼻呼吸に移行することで口腔乾燥は防げます。そうした対策を講じることで、口臭も防ぐことができます。

まとめ

唾液量が減ることは、そのまま口臭発生のリスクが高まることを意味しますので、的確な対策が必要となります。そこで唾液分泌量の減少を引き起こしている根本的な原因を知ることは、何より重要といえます。その際、歯科医師などの専門家の力を借りることをお勧めします。