最近よく耳にするようになった「口臭外来」。診療科名に「口臭」という文字が入っていることから、口臭治療を専門に行っていることは想像できますが、実際どのような外来なのかはわかりにくいですよね。ここではそんな口臭外来について、治療法などを詳しく解説します。

口臭外来ってなに?

口臭外来とは、病院や歯科医院などに設置された診療科で、口臭に関する悩みや病気に対して、検査や治療を行っています。比較的大きな病院に設置されていることが多いのですが、最近では歯科医院でも口臭外来を設置して、口臭の診療を行っているところが増えてきています。

治療の流れ

口臭外来を訪れると、次のような流れで治療が進んでいきます。

カウンセリング

カウンセリングでは、患者さんがどのような悩みを抱えているのかを聞き取ります。歯科医師からは、口臭症や口臭治療の方法などの詳しい説明があります。この時に、不安に思っていることや疑問に思っていることを全て歯科医師に伝えておきましょう。

口臭検査

口臭検査では、呼気の臭いを直接調べたり、機器を使って機械的に調べたりします。医院によって様々な口臭検査を実施していますので、その点は事前に問い合わせておきましょう。

治療計画

患者さんの悩みがわかって、口臭の原因が突き止められたら、治療計画の立案です。患者さんの希望を交えつつ、より効果的に口臭を改善できる治療計画を立てます。

口臭治療

口臭治療は、口臭の原因によって様々です。虫歯や歯周病が原因であれば、それらの治療を行い、歯石や歯垢、舌苔が原因であれば、口腔内のクリーニングを行います。全身疾患が原因の場合は、他の診療科と連携しながら治療を進めていくこととなります。

定期的な検査

口臭治療を継続しつつ、定期的に口臭検査も実施します。これは口臭治療が効果を上げているかを判断するためです。口臭がないと判断された時点で、治療は終了します。

口臭外来の探し方

口臭外来は、どこにでもある診療科ではありません。街の歯科医院や病院の中でも、限られたところに設置されていますので、まずはネットなどで情報収集しましょう。あるいは、大学病院などで口臭外来を紹介してもらうこともひとつの選択肢といえます。

まとめ

口臭外来は、とても特殊な診療科のように思えますが、実際は医学的根拠に基づいた検査および治療を実施していますので、口臭にお悩みの方は、迷わず受診してみましょう。