私たちは、学生であれば毎日学校へ通い、教室で学んでクラスメイトと体育などで一緒に運動をします。会社員であれば、電車やバスで通勤し、オフィスで同僚と仕事に勤しみます。そうした社会生活を阻害する危険性があるのが、口臭です。たかが口臭とは考えず、症状が進行するにつれ起こり得る社会的な悪影響について知っておきましょう。

口臭が気になって集中力が低下する

口臭症の人は、自分の口臭が気になってしまい、人の会話中や仕事上の会議などで、集中力が低下する傾向にあります。自分の吐いている息が、周りの人に不快感を与えていないか配慮しながら会話なり会議に参加していると、確かに集中力は低下してしまいます。その結果、思わぬミスをしてしまうこともありますので注意が必要です。

食後に生じる口臭が不安で食事を控えてしまう

口臭症に悩まされている方にとっては、食後は口臭が強くなる怖い時間です。家に居る時のように、食後すぐ歯磨きができる状況なら良いですが、学校や職場というのはそれが難しい環境ですよね。また、歯を磨いている時間的余裕もありませんので、それならば食事を抜いてしまおうという口臭症患者さんも珍しくありません。けれども食事は、勉強や仕事をする上で大切な活力ですので、口臭予防のために抜くというは、あまりお勧めできません。

人との距離が近くなるバスや電車が怖い

通勤や通学で利用する朝の交通機関は、満員であることが多いですよね。体と体が密着することはもちろんのこと、お互いの顔も至近距離にあるため、吐いた息がダイレクトに届きます。この状況は口臭症患者さんにとって非常につらいものといえます。それが辛くて満員電車を避けたり、通勤自体をやめたりしてしまう人もいらっしゃるくらいです。

家に引きこもりがちになる

ここまで紹介した口臭による悪影響で、すぐに思いつく解決方法が1つあります。それは家から外に出ないことです。家に引きこもることで、他人と接することはなくなりますので、口臭による悩みからも一時的に解放されます。けれどもそれは、健全な社会生活を送れなくなることを意味しますので、好ましい解決法とはいえません。

まとめ

口臭は、悩み始めたら連鎖的にネガティブな要素が現れてきますので、自分1人で悩むのは良くありません。少なくとも医療機関を受診して、専門家と一緒に悩みましょう。そうすることで、社会生活を阻害しないような解決法が見つかるはずです。