舌の機能と口臭に深い関係があるのをご存知でしょうか。口臭というと、プラークや舌苔ばかりに焦点があたりがちですが、舌の運動が不十分になっても口臭の原因となることがあるのです。ここでは舌をトレーニングして、口臭を防ぐ方法を詳しく解説します。

舌の周りにある唾液腺

舌の周りには、舌下腺と顎下腺という大きな唾液腺が存在しています。これらが正常に働くことによって、私たちの口腔内の湿度が適切に保たれているのです。

舌の運動によって唾液腺が刺激される

私たちは舌には、食事や会話の際に適度な運動が生じています。舌というのは見た目以上に大きな組織で、舌根と呼ばれる根っこはかなりの範囲に及びます。そんな舌が右や左に動くと、根本付近にある筋肉も連動して動き、唾液腺を刺激することにもつながるのです。

舌の筋肉が衰えると口臭が生じる?

食事の回数や時間が減ったり、会話することが少なくなったりすると、舌を使う機会も減ります。その結果、舌を動かす筋肉も衰え、唾液腺への刺激も減少するため、口臭が生じることがあるのです。これは高齢の方に多い傾向といえるでしょう。

舌のトレーニングで口臭を防ぐ

普段から舌のトレーニングをすることで、口臭を予防することができます。具体的なトレーニング方法は以下の通りです。

舌を前方へ突き出す

舌を目いっぱい前方に突き出した状態で、5秒間維持してください。

舌を上方に引き上げる

舌を自分の鼻めがけて上方に引き上げた状態で、5秒間維持してください。

舌を下方に引き下げる

舌を自分の顎をなめる気持ちで下方に引き下げ、その状態で5秒間維持してください。

舌を左右に伸ばす

舌を頬めがけて引き伸ばし、その状態で5秒間維持してください。これは左右行います。

トレーニングは1日5セット

この運動を1日5セット行うことで、唾液腺が刺激されます。5セットというのは、空いた時間に行うもので、連続してトレーニングする必要はありません。意外に筋肉が疲労しますので、時間がおいて行った方が良いといえます。

舌のトレーニングによる効能

舌のトレーニングは、唾液腺が刺激されるだけでなく、ほうれい線が目立たなくなったり、二重あごが改善されたりするなどの効能も期待できます。

まとめ

舌を毎日トレーニングすることで、唾液分泌が促進され、顔痩せの効果も得られます。こんな簡単なトレーニングで口臭が防げて、なおかつ若返りの効果も期待できるのですから、やらないわけにはいきませんよね。