鏡で自分の舌を確認した際に、歯型ができていることはありませんか?そうした変化が見られる場合は、いろいろな弊害が起こり得るので要注意です。ここではそんな舌の周辺の変化について詳しく解説します。

歯型ができる原因

舌の周辺に歯型ができる主な原因は、誤って舌を噛んでしまう習慣です。食事中や会話中に舌を噛むことが頻繁にある人は、そうした歯型が舌の周辺に見られることが多いです。

どうして舌を噛んでしまうの?

舌を噛むと、とても痛いですよね。その度に「どうして舌を噛んだのだろう?」と不思議に思うわれることかと思いますが、舌を噛む理由は以下の3つが考えられます。

歯並びが悪い

歯並びが悪く、極端に舌に接近しているようなケースでは、習慣的に舌を噛んでしまうことが珍しくありません。そういった場合は、矯正治療によって歯並びを改善することをお勧めします。

適合の悪い被せものや入れ歯を使っている

歯型できる周辺に、被せ物やブリッジ、それから入れ歯などの補綴物があれば、その適合性を確認しましょう。歯列にきちんとフィットしない補綴物歯、誤って舌を噛む原因となりますので要注意です。適合性が悪いと判断できた場合は、歯科医院で調整してもらえますので、まずはかみ合わせの検査を受けることをお勧めします。

筋肉が正常に働いていない

咀嚼をする際には、沢山の筋肉が連動してものを噛むという運動を担っています。そんな咀嚼筋に異常があると、筋肉同士の連動が崩れ、舌を噛んでしまうことがあるのです。こうした現象は、高齢の方に多くなっています。また、普段から軟らかいものばかり食べていると、咀嚼筋が衰えてしまいますので、若い人にも起こり得る現象といえます。

舌を誤って噛むと口臭の原因になる?

舌を誤って噛むと、舌に傷ができますよね。すると、細菌による感染が起こり、口内炎などの炎症性疾患を引き起こすことがあるのです。その際、膿などが生じることで口臭の原因にもなり得ます。

まとめ

習慣的に舌の周辺に歯型ができる人は、必ずどこかに原因が存在します。歯型ができるということは、舌を誤って噛んでいますので、できるだけ早く、その原因を取り除くことが大切です。多くのケースでは不良補綴物が原因となっていますが、咀嚼筋の衰えなども考えられますので、まずは歯科医院を受診してみましょう。舌の傷は口臭の原因にもなりますので、対処が必要です。