歯周病にかかると、歯周病菌が産生する物質によって口臭が発生します。口臭の中でもかなり臭いがきつくなりがちですので、歯周病は予防することが一番といえるでしょう。また、入れ歯を装着している人も清掃性の問題から、口臭が発生しやすくなります。では、体調不良が口臭の原因になり得るということは、皆さんご存知でしょうか?
体調不良で口臭が発生するって本当?
体の調子が悪いことで口臭が発生するといわれても、あまりピンと来ない人もいらっしゃるかもしれませんね。あるいは、ご自身の体験から、体調不良が口臭の原因になるということを、身をもって知っている人もいらっしゃるかもしれません。事実、体調不良は口臭を招きます。
唾液の分泌量が減る
体調不良になると、口腔周囲の機能も低下します。具体的には、唾液腺の分泌能が低下して、口腔乾燥が起こりやすくなるのです。口腔内が乾燥すると、虫歯菌や歯周病菌などが臭いの物質を作りやすくなり、強烈な口臭を発するようになります。ですから、体調不良の際には、水分を小まめに摂取するようにしましょう。そうすることで、口腔乾燥を予防できるだけなく、体調そのものにも良い影響が現れてきます。
免疫力が低下する
体調不良では、当然のことながら免疫力が低下します。免疫力とは、病原体などが外から侵入するのを防いだり、体の中で繁殖するのを抑えたりする役割を担っていますので、それが低下すると、口臭の原因となっている細菌群が体内で増えていくのです。
消化管の機能が低下する
体調が悪いと、食べ物の消化なども不調になりますよね。具体的には、胃や腸の機能も低下してしまい、摂取したものをきちんと消化できなくなります。その結果、口臭の原因となるような臭いが消化管から発せられるようになります。口臭は口腔内にだけ由来するのではなく、胃や腸といった消化管も関係しているため、これらの臓器の低下も口臭の原因となり得るということを知っておきましょう。
まとめ
口臭は、ある意味で体からのSOSといえます。体のどこかに異常があると、それを知らせるために臭いを発することがあるからです。口腔内疾患や消化管の病気はわかりやすい例ですね。それに加えて、風邪や疲労などによる体調不良でも口臭は発生します。これもまた体からSOSとして受け取って、無理をせず安静に過ごすようにしましょう。そこで無理して活動すれば、口臭も増していきます。