口臭の予防するために「舌を動かす」方法があるのをご存知でしょうか。舌を動かすことでなぜ口臭が予防されるのか、そのメカニズムや実際の効能について詳しく解説します。

舌の周りにある組織

舌の周りには、大唾液腺というものが存在しています。具体的には、舌下腺と顎下腺で、これらの唾液腺からは大量の唾液が分泌されます。もちろん、日常的に絶えず唾液が大量に分泌されているわけではなく、食事中など唾液が必要となる状況で沢山分泌されるようになっています。とはいえ、食事をしていない時に、唾液の分泌が極端に抑制されると、いろいろな弊害が起こります。

唾液分泌が抑制されることの弊害

安静時の唾液分泌が抑制されると、口腔内の細菌が活動しやすくなるため、口臭の原因となってしまいます。ですから、普段から適量の唾液が分泌されるよう、促す必要性が出てきますよね。そこで有用なのが舌を動かす方法です。

舌を動かすと何が起こるの?

上述した通り、舌の周りには大きな唾液腺が2つ存在していますので、舌運動を活発化することで、唾液腺へと刺激が加わり、唾液の分泌量も増加するのです。

舌の動かし方とは?

舌を動かすというのは、簡単に言えばストレッチです。舌を口腔外に突き出したり、右や左に目いっぱい動かしたりします。上下、左右、前方をそれぞれ10秒ずつ伸展させることで、効果的に唾液腺を刺激することができます。

口の周りの筋肉も刺激される

舌の運動は、それと連動する口輪筋への刺激にもつながります。口輪筋の活動が弱まると、きちんと噛めなくなることがあるため、咀嚼の回数が減ります。また、よく噛まないことによる唾液分泌の低下も見られ、結果的に口臭発生の原因となるのです。

見た目が若くなる

舌や口の周りの筋肉をあまり動かさなくなると、口元がたわみ、老けて見えるようになります。逆に、舌の運動や口輪筋の運動を活発にしていると、見た目が若くなるというメリットが出てくるのです。

いびきが少なくなる?

いびきというのは、多くのケースで、舌が気道を塞ぐことによって起こります。その際、舌の筋肉も影響していることが知られており、舌筋を適度に鍛えておくことで、ある程度いびきを改善することにもつながります。

まとめ

舌を動かすことは、間接的に口臭発生を予防することになります。それは唾液腺を刺激する働きがあるためであり、口臭に悩まされている方は是非とも一度試してみてください。