ニオイの発生源には、ほとんどのケースで細菌が存在しています。台所のシンクやトイレの便器、それから悪臭を放つドブ川にも無数の細菌が繁殖しているのです。そして忘れてはいけないのが、私たちの口腔内です。ヒトの口腔内にも無数の細菌が生息しています。特に歯垢は細菌の集合体なので、ニオイの原因となりがちです。そんな歯垢をいかにコントロールしていくかが、口臭改善の鍵となります。

歯磨きが基本

歯垢であるプラークをコントロールする上で、歯ブラシによる歯磨きは欠かせません。適切なブラッシングを実践して、歯垢が蓄積しないよう気を付けましょう。

適切なブラッシング法とは?

「適切なブラッシング法」という言葉をよく耳にするとは思いますが、実際それがどういった方法を指すのかは、なかなかイメージしにくいですよね。それもそのはずで、歯並びというのは人によって異なるように、適切なブラッシング法も人によって異なるため、個々人が自分の歯並びを意識しながら学んでいく必要があるのです。

適切なブラッシング法は歯科医院で学ぶ

歯の磨き方というのは、プラークをコントロールする上で非常に大切なポイントとなります。同じように5分磨くとしても、闇雲にゴシゴシ磨くのと、自分の歯列を意識しながら丁寧に磨くのとでは、ブラッシングの効果が大きく違ってきます。そこでまず歯科医院で、あなたにとっての最適なブラッシング法を学んでおきましょう。歯科衛生士はブラッシングに関するプロですので、患者さんの歯並びや実際の磨き方などを見た上で、最適なブラッシング法を提案してくれます。

プラークが形成されやすい食品を避ける

プラークは、口腔内に残留しやすい食べものによって、その形成が促されます。例えばアメやキャラメルなどは最もリスクの高い食品で、多量の糖質を含むだけでなく、歯面に強くへばりつくため、プラークの形成が促進されます。その他、粘着性の高い食品を避けるようにすれば、プラークが形成されにくくなります。

まとめ

プラークは、毎日のブラッシングをきちんと行うことで、ある程度コントロール可能です。それに加えて、プラークが形成されにくい食品を進んで摂取することで、さらにその効果が高まっていきます。プラークは口臭の原因になるだけでなく、虫歯や歯周病の原因にもなりますので、コントロールするに越したことはありません。