口臭をコントロールする上で最大のポイントとなるのは、唾液です。唾液がいかに正常に分泌されるかで、口臭の有無も変わってきます。そこで意識してもらいたいのが、以下に挙げる唾液を出す方法についてです。

よく噛む

唾液の主な作用は、食事の際に食べ物を飲み込みやすくすることです。そのため、咀嚼運動をすると、唾液腺から大量の唾液が分泌されます。普段から唾液の分泌量が少ない人は、あまりよく噛まずに飲み込んでいるかもしれません。ちなみに、食事の際の1口の噛む回数は、目安として30回という数値があります。そこまでしっかりと噛まずとも、できるだけ回数を増やすことで、唾液腺の機能も向上します。

唾液腺をマッサージする

私たちの口腔内には、3つの大きな唾液腺が存在しています。具体的には耳下腺、顎下腺、舌下腺の3つで、これらを外側からマッサージすることで、唾液腺の機能が向上します。

習慣的にガムを噛む

ガムを噛むと、唾液分泌が促されます。しかも咀嚼筋を鍛えることにつながり、なお且つ口腔清掃にも役立ちますので、非常にお勧めです。キシリトールが入ったガムであれば、歯質の強化にもつながります。

生活習慣を改善する

生活習慣が乱れていると、唾液の分泌量が低下します。偏った食生活や運動不足が認められる方は、今からでも改善していきましょう。生活習慣の乱れは、唾液分泌を悪くするだけでなく、体全体の健康も害してしまいます。

人工唾液を活用する

唾液腺疾患や全身疾患などがある場合は、唾液分泌の機能を改善することがなかなか難しいといえます。そういったケースでは、人工唾液を活用してみてください。一般的にはサリベートと呼ばれるスプレー型の薬剤が使用されています。サリベートは唾液に酷似した成分によって構成されており、使い方も簡単です。

唾液による口臭予防効果

唾液が正常に分泌されていると、口腔内で細菌の増殖が起こりにくくなります。唾液は細菌を洗い流すだけでなく、唾液そのものが持つ抗菌作用や殺菌作用によって、細菌たちの活動抑制へとつながるからです。

まとめ

唾液の分泌を促す方法は多々ありますが、それぞれのケースに応じたものを選択しましょう。特にサリベートのような人工唾液は、かなり重度の口腔乾燥に用いられる薬剤ですので、安易に使用しない方が賢明です。それ以外の方法は、誰しもが日常的に実践できますので、是非とも試してみてください。