口臭症の多くには、口腔内細菌が関与しています。これらが増殖することによって、ニオイの元となる物質も増え、口臭が発生します。そのため、口腔内細菌を増えないようにすることで、口臭をある程度予防することが可能といえます。ここではそんな口腔内細菌を増えないようにする方法を解説します。

口臭の原因となる細菌とは?

口臭の原因となる口腔内細菌は、ミュータンス菌に代表される虫歯菌が有名ですね。その他、歯周病の原因となるジンジバリスなども口臭と深い関連があります。これらの細菌は、ほとんどの人のお口の中に住み着いています。また、一度住み着いてしまうと、完全に除去することは不可能であるため、いかに増やさないかという点に尽力することとなります。

虫歯菌や歯周病菌を持っていない人もいる!?

虫歯菌や歯周病菌は、ほとんどの人に常在していると述べましたが、実は一部の人には存在していません。これはたまたま、虫歯菌や歯周病菌に感染する機会がなかったためか、あるいは口腔内の免疫力が非常に強いかのどちらかといえます。

ちなみに虫歯菌は、1歳半から2歳半の間に感染しなければ、その後の感染率が極端に下がります。そのため、この期間に虫歯菌への感染を徹底的に防止することで、その後の人生は虫歯や口臭に悩まされるリスクがかなり減ります。

口腔内細菌をコントロールする方法

口腔内細菌を滅菌することは不可能ですので、いかにその数をコントロールしていくかが口臭予防の鍵となります。

歯垢や歯石をためない

食べかすは、細菌の大好物ですので、食後のブラッシングをしっかり行いましょう。ブラッシングが不十分だと、歯垢や歯石がたまり、細菌増殖の温床となります。

鼻呼吸を意識する

口呼吸だと、口腔内が乾燥して細菌の増殖が促されますので、普段から鼻呼吸を意識しましょう。

疲れやストレスをためない

疲れやストレスがたまると、唾液の分泌量が低下するだけでなく、免疫力も下がります。どちらも細菌増殖を促進するため、出来る限り疲れやストレスをためないようにしましょう。

まとめ

口臭の原因菌を増やさないためには、オーラルケアを徹底するだけでなく、呼吸法やストレスなどのコントロールも重要となってきます。逆にいうと、上述したような方法で口腔内細菌の数をコントロールできれば、口臭だけでなく虫歯や歯周病も予防できるため、一石二鳥といえるでしょう。